江西九江イギリス租界旧址、湖北黄岡黄州駅、鄂黄長江大橋

殷海光先生編著「中国共産党之観察」(1948年出版)の日本語版電子書籍は弊社より2023年7月に出版いたしましたが、翻訳完成を前にした2023年4月、殷海光先生の地元である湖北省黄岡市団風県を訪れてみました。

湖北省へ向かう当日朝、まずは九江駅の斜め向かいにある南湖公園東口から出発です。南門湖、甘棠湖の湖畔は工事のために設置されたフェンスが続き、有名な観光スポットである煙水亭まで来て、湖を見渡すことができました。この煙水亭は、三国志で有名な東呉の周瑜が出陣に当たって号令を発した場所であると伝わっているそうです。さらに、長江河畔に向かって歩くと、旧イギリス租界にやって来ました。ここには、嘗ての日本領事館、日本台湾銀行等の建物がありました。九江イギリス租界は、1927年に回収されました。

その後、時間の関係で、九江駅近辺までバスで戻りました。今回は、雨天であること、長江を挟んで黄岡市の対岸に位置する湖北省鄂州市の宿泊施設に予約を入れたこと、それと、列車の運行時間帯や乗車料金等を勘案して、殷海光先生等と共に台湾で雑誌「自由中国」の編集を担当された夏道平先生の地元である湖北省黄石大冶市を経由する長江南岸ルートではなく、黄梅戯で有名な黄岡市黄梅県や日本留学経験があって台湾や香港で活躍された徐復観先生の地元である黄岡市浠水県を経由する長江北岸ルートを選びました。

黄州駅で下車すると、駅周辺にも宿泊施設が少なからずありました。黄州駅から殷海光先生の地元である団風県回龍山鎮殷家楼までは、直線距離で数km程度であるものの、実際には大きく迂回する必要があり、荷物もあるので、とりあえず、駅周辺を少し歩いてみるにとどめました。

黄岡市と鄂州市を跨ぐバスは、黄岡市側と鄂州市側で運行路線名称が異なるようであり、市内バスではないからか、バス停に案内も記載されておらず、また、時間の関係もあってか、バスが来ないため、黄岡市から鄂州市への鄂黄長江大橋を歩いて渡りました。大橋上では、同じ方向へ帰宅する優しい市民の方が声を掛けてくださいましたが、結局、歩いて渡り切り、そのまま、鄂州市中心部まで歩きました。九江駅から鄂州駅に直接到着する夜の便を選んだ方が早く到着できただろうと思いますが、それはそれで経験になりました。

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